[E055]消防用 電動アシストホースカー/川崎市消防局 宮前消防署 菅生出張所様
直感操作で
迅速消火を強力アシスト
[ 2025年6月取材 ]

ホースカー代替時に「X-QUICKER」を選択くださった神奈川県川崎市消防局のみなさんに率直な使用感を伺いました。

川崎市消防訓練センター外観

今回お話をお伺いした川崎市消防局のみなさん。前列左から宮前消防署:杉下さん、松本さん、清野さん、阪口さん。後列左から総務部施設装備課:鈴木さん、山岸さん、仲戸さん。
瞬時に応える操作性
荷物積載でも重さを感じさせないアシスト力、直感的操作に高い居住性
ホースカーを代替するに当たっては、手引きタイプや電動など、あらゆる種類・メーカーのものを比較検討。女性消防職員を日本で初めて採用した川崎市消防局だけに、女性のさらなる活躍推進や定年延長なども視野に、さまざまな人の使い勝手を考慮して、まず電動タイプを選択。その後、箱型や加納式など、いくつかの実機を試用する機会を経て、「X-QUICKER」への乗換を決断されました。

比較検討を推し進めた施設装備課・山岸さんによると「箱型と加納式とそれぞれに一長一短ありますが、扱いやすさからX-QUICKERを選択。また、実際に使用した隊員からは『消防車から降ろして曳くだけと初動が早い』『ハンドル部分が長く、荷室と足下の間が広いので、前傾姿勢が取りやすく曳きやすい』『グッと前に踏み込むだけでアシストが自然に働き、走り出しがスムーズ』『ホースカーの上に他の資機材をたくさん積載してもアシストが効いて重さを感じない』などの声が寄せられている」そうで、「X-QUICKER」の操作性の高さが、早急に現着し、消火活動を開始したい隊員のみなさんの気持ちに応えているようです。
抜群の機動力
大径タイヤによる乗り越し性の高さと狭隘路に入り込めるコンパクトさ
「重心が低い二輪タイプで、タイヤの外径が大きいX-QUICKERは、道の段差やホースが散乱するような場面でも、安心して乗り越えて行けます。また、荷室の幅がコンパクトなので、ポールが立っているような狭い場所にも躊躇せずズンズン入っていけそうです。予測不能な現場で機動力が高く、ホースさばきに自由度があって、ホースカーを活用できる場面が多くなると期待しています」と山岸さん。

現場の状況は駆けつけてみないと分からないもの。そのため「ホースはあればあるほど、他の資機材も可能な限りホースカーに積んで向かいます。ホース不足で消防車まで戻るのは、時間も体力もロスですからね。いわばホースカーは消火活動最前線の資機材拠点になるのです。」と隊員の杉下さんは続けました。
スペース活用
省スペースで水槽積載可能
消防車に搭載するときのスペースがコンパクトな加納式の「X-QUICKER」を採用したことで、キャビン後部に800L水槽を搭載しやすくなったそうです。「CD-Ⅰ型に水槽を付けるのは、当消防局では初めてのこと。今後も加納式を搭載する際には随時、消防車に水槽も取り付けていく予定です。水槽を装備することで、狭隘地での活動に有効なCD-Ⅰ型の特性をさらに活かし、現場近くまでいち早く到着して初期消火活動に当たれると考えています」(山岸さん)